【車道】さ〜どぷれいすな日々。

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カーエアコンが冷えたり冷えなかったりする原因と修理

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はいどーも!

我が家の足車になりましたモコちゃんです。

6月を過ぎ、大分暑くなって参りましたね!

暑くなるとカーエアコンが効かない、若しくは効いたり効かなかったりという症状に悩まされるオーナーから依頼を良く受けます。

今回はその中でも比較的簡単な効いたり効かなかったりする場合の診断&修理を載せていきますよ!

現状どんな状態なのか?

足車のモコ、最初調子良く冷風が出ていても10分位で温風(送風)が出ています。

冷房が効いていて突然出なくなる場合なら、簡単な調整で済む場合があります。(冷房の機能は失われてないので)

そもそも冷風が出るなら冷媒(エアコンガス)は抜けていませんし、コンプレッサー圧も問題無い場合が多いです。そこでですね〜

マグネットクラッチのシム調整をします!

エアコンの使用により、マグネットクラッチすり減ってギャップ(隙間)が広がると上手く磁力が働かずカチっとくっ付いてくれなかったり、くっついても直ぐに離してしまったりするのです。

この現象は10万㌔付近でよく見られる症状です。

これではコンプレッサーにクランクからの動力が伝わらず、温い風が出てしまいます。

必要な道具

△長めの六角レンチ

△プーリーホルダー(バンドホルダー)

△極細のマイナスorピックツール

△ラスペネ(センターボルトが渋い場合が多い)

最低限プーリーホルダーがないと作業出来ません。

マグネットクラッチを強制的に固定する方法もありますが、お勧めしません。(そもそも電磁力が弱いと思うので)

コンプレッサー側の前タイヤを外し、ジャッキアップします。

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アンダーカバーがありますので取り外します。(コンプレッサーにアクセス出来るなら外さなくてもOK)

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先にセンターボルトにラスペネを吹きかけておきます。

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次にバンドホルダーを、マグネットクラッチの外周(ベルトが掛かっていない部分)に沿って締め上げます。

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こんな感じで、ヘリに掛けますのでコツ掴むのが難しいかもしれません。それと短い六角刺さってますが気にしないで下さいw

 

センターのボルト外したら、クラッチ自体はスプライン切って嵌ってますので、手で抜けなければマイナスで優しく抉って下さい。

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ハンマーで引っ叩いて変形させてはダメですよ。

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↑表側:固着してましたが取れました。

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↑裏側:摩耗してるのがわかりますか?

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コンプレッサー側はこんな感じ。中にシムが数枚入っています。

このシムをピックか極細のマイナスで上一枚とれば充分かと思います。

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磁気で張り付いてるので頑張って取ってください。一枚出ていますね!

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厚みはコンマ3、ノギスの精度出てんのかこれ?(ア◯トロ製)

 

適正が0.4位のギャップ(隙間)なので、とりあえず1番薄いシムを一枚抜いて様子を見ます。気になる方はシクネスゲージを使って下さい。シクネスで1mm-0.8mmあたりだと調整しなければ駄目ですね。

 

途中で温くなる事なく、キンキンに冷えてます。これにて調整完了。組み戻して終わりです。

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たった一枚のシムで、一般の方達は何万も支払う事になるケースもあるかと思います。

今回の調整で今のところ、効いたり効かなくなったりはしてないのでとりあえず暫くは様子見です。

また調整で直らない場合、エアコンのリレーを疑います。こちらもまた良く壊れるみたいなので、予防整備としては交換するのも有りかもしれません。

 

さぁ酒のむぞー!

 

ではまた。