こんにちは!
今日は知り合いのJEEP グランドチェロキー 3.6リッター ラレードってやつを修理致します。(すみません、輸入車もうといですw)
本音でいうと、輸入車は触りたくないのですが、当人も困っているので頑張ります。
冷却水漏れという事で、追加で投入しても、見た事も無い位エンジン後端からダダ漏れでした。
とりあえず、工具が無いので念の為インチソケットを購入。
本気でいきますよー!乱文すみません!
輸入車なので、顧問整備士wと2人掛かりでいきます。因みにこのWK36というエンジンは2人とも初めて触ります。←当たり前や!!
縦置きでV8じゃなくV6なので2気筒分エンジンルームに余裕があるのは救いです。ただエンジン位置が高く、奥まってるので要踏み台です。
とりあえずエンジンカバーを持ち上げて、インテークを外します。
エンジンの真ん中、Vバンクに冷却水とオイルが混じったものが漏れてたまっています。
インマニ外れてる時に撮影しましたが、ラジエーターキャップをしてアッパーのホースをモミモミするとVバンク内で『ブシュブシュ…』と汚ない音と泡が出て来ています。
このオイルフィルターハウジングを外すのに、インマニを外しは必須!という事で、
上記インテーク外した状態から、
★スロットルボディとエアフロ、各種配管を外します。
★インマニはアッパーとロワーで2分割式になっているので、アッパーから取り外していきます。インマニの足の間、カウルトップ下にも隠しネジみたいな感じでありますので全て取り外します。
★助手席のステー2箇所、スロットル裏(エンジンハンガーかこれ?)にナット2つあります。(1箇所非常に見つけづらい、よく観察する様に!)
★アッパーが外れてたらあとは見えてるボルトを外していけばハウジングがご開帳します。
★見辛い所もありますが、とりあえず頑張って下さいw
★ロワーはインジェクターのソケット外し、デリバリーパイプや燃料ホースはインマニごと助手席側によけて作業できます。
回すナットやボルトは少ないのですが、やりづら過ぎて手が傷だらけになります。一般の方がDIYでやる分には98%無理だと思います。素直に高い工賃払った方が賢いですw
ここまで3時間!
整備要領書欲しい!工具買いに行ったりしてロス、時間に追われます。
2人でこんなに掛かるんか…歳のせいか身体がキツイぞw
ボルト折損&クリップ欠け、誰かが頑張った形跡有りました。(プラグ交換してあればお得!)
オイルフィルターハウジングは、センサーのカプラー2箇所。水のホースが一箇所、バンドで止まってます。インマニ外すとコレが拝めます。
※フィルターハウジング外すと、中のオイルが漏れてくるのでウエス用意して下さい。
予想はしてましたがガッツリ漏れてて草。
冷却水に油が少々混じってたのはこの貯まった冷却水がオイルラインに混入した為と思われます。
このVバンクに漏れた冷却水が貯まり、限界を越えるとエンジンに傾斜ついてますので後方に流れ出していいってます。
冷却水漏れの原因はコレ。
全てのシールがエンジンの熱による劣化で駄目になっています。
因みにコレ、受けの部分は面(1箇所は差込)なのでシールがペッタンコになってると、乗っかってるだけになってしまいます。一体アメリカ人は何を考えてるんですかね…。素人がみても漏れる事が解るかと思います。
これはオイルライン。Oリングペッタンコ。ココと、ヘッドカバーパッキンからオイルが微小に滲み漏れていました。
これもオイルライン。シールはツライチ。
シール飛んでる所が水です。先程泡が出てていた場所です。ここのシールはエンジンにビッタシ張り付いて取れません。
…構造的に問題しかないですね。
これが新しいシールを取り付けた時の出幅です。潰れ固まったら漏れるのは当たり前です。
肝心の水のシールはエンジンに張り付いていまして、これがまた取れない。エンジン側は熱で張り付いていますがハウジング側がプラスチックなので、引っ張られ&縮んで隙間ができ、漏れ出したみたいです。
インマニシール達も…当たり前ですが再利用不可です。
NEXT! Vバンク清掃!
スポイトを駆使してVバンクの漏れた水と油を全て吸い取ります。
そしたらインマニシール面の清掃です。この辺りまでブローバイとカーボンで汚れています。インマニ周辺、特にエンジン内に近い程、不調をきたす場合があるので特に綺麗にしておきたい箇所。インテークからスロットル、吸気ポート迄全て清掃したい所ですが、予算の都合上見なかった事に…。
インマニロワーのシールが当たる面を1発ずつ丁寧に清掃。
6発完了!大事な所にはマスキング!
カチコチのシールをプラクレーパーでガリゴリ取り、最後は砥石で面出し。てかスクレーパーでも取れなくて(傷入りそうで怖い)最終的に溶かしてとりました。
※ゴムというか硬過ぎてプラスチックみたいになってます。
綺麗になったの解りますか?!やりづらい!腰痛い!
サーモスタット交換!
これはインテークが外してあれば非常に簡単。
ネジ2本で止まっているので交換します。
エア抜きは冷却水が溢れてくるまでサーモ本体のエア抜きネジを回します。
ここまで来れば折り返し。
カプラー付けないでエンジンかけると、エラー信号記録されるらしいので、慎重に組み戻し。
これはインマニロワー、シール交換。
続いてアッパーも交換。勿論ここもブローバイ多め…僕ならブローバイは大気解放っすねw
組み戻したらエア抜き。
エア抜けづらいです。特にヒーターコア辺りが抜けないので、根気良く冷ましたり、アッパーホースをモミモミして2時間以上はエンジンかけたり、切ったり。
全く漏れも無く、心配していたエンジンへのダメージや電動ファンの不良は今時点では問題無さそうです。
エンジンカバーは外した方が放熱するんじゃね?と思う今日この頃。
初見殺しに何度か殺されかけましたが作業完了です。
時間が掛かってしまい申し訳御座いませんでした。
ではまた!