こんにちは!
今日は前回の続きで、70系ノアの事故車部品の交換 【後編】ということで、オーナー様からドア交換の依頼を受けたので再びDelivery Car Doctor (通称:DCD笑)出動です。
前回の続きはコチラから↓
オーナー様の依頼で綺麗な70ヴォクシーの左フロントドアをゲット出来ました。
必要な工具
・ラチェット&12mm 10mmのコマ
・T20のヘキサゴンのコマ
・ニッパーorドリル(不要の場合有)
・クリップリムーバー
・大きめのプライヤー
・油圧ジャッキ(作業人数いる場合は不要)
・グリス
・パーツクリーナー
役者はそろいましたので…
作業開始!
1.まずはドアの内張りをサクサクと剥がしていきます。(フットレスト、ECUのカバー等も取っ払います。)
2.次に助手席の足元にある3つのコネクタを抜き、ドアとボディを繋げるゴムホースごと引っこ抜いていて下さい。
3.そしたら凹んだドアから新しい70ヴォクシーのドアに、ドアハンドル、インナーハンドル、ドアミラー、スピーカー(新品のカロッツェリアが入ってる)を移植します。
※ドアハンドルを取る時、ドア キャッチ側のメクラを取るとヘキサゴン(T20)があります。このネジは脱落防止になっているので、取れない用になってるので限界まで緩めます。
純正スピーカー取り外しはリベットで三箇所止まっているので、大きめのニッパーかリベットの頭をドリルで揉んであげれば簡単に取れます。
インナーハンドルは矢印の付け根を手で引っ張ればワイヤーごと簡単に取れます。
ドアハンドルを嵌める時にちょっとコツがいりますが形状をよく見れば解ると思います。ドアミラーはカプラーとナットを外せば取れます。
4.全て新しいドアに移植出来たら、ジャッキをドア下のロアパネルの真ん中に軽く当てテンションを掛けます。ロアパネルにダメージがいかない様ジャッキの頭にはゴム板を使用しました。
※2人作業がベターです!フロントドアは20kg位ありますので、1人はドア位置を微調整、1人はヒンジのボルトを緩める様にしましょう。
ドアの開け心地を左右するドアチェックを10mmで外し、ヒンジは12mmのコマで外していきます。
※ドアチェックが外れると予想以上にドアが開くので、交換したフェンダーに当たらない様にチリ付近の角には厳重にマスキングを貼り付けておきましょう。また開閉時に音がするようでしたらこの部分をグリスアップして下さい。ヒンジも同様です。
6.なんとか外れました。しかしドア重いです。ジャッキ位置はそのままにしておけば新しいドアを載せるのも楽チンです!
7.新しいドアを付けます、配線はヒンジをつけてからでも問題なく通せるので後回しにします。
※ドアチェックがドアの中に入ってしまっていたらプライヤーで引っ張りだします。かなり力いると思いますが傷つけないよう頑張って下さい。
8.ヒンジ、配線処理が終わりましたらドアミラー、パワーウィンドウ、ドアロックの動作確認をし、後は逆の手順で戻せば終わりです!お疲れ様でした。
これは鈑金屋時代の話なのですが、修理が終わったらその部分の洗車、ワックス掛けをしろと口酸っぱく言われてたので今回も鉄粉を取りワックスをかけました。
ピッカピカです。
そして、右のドアバイザーのプレートはノア、左のドアバイザーはヴォクシーという訳わからないことになるのでパーツクリーナで綺麗に剥がしておきました。
無い方がいいですね、スッキリしました。
あっ!言い忘れたのですが…
とても綺麗な中古部品でしかも安いという事で、お客様も大変満足されてました。
まとめ
・左フロントドア
・左フロントフェンダー
・左コンパウンド
・純正クリップ類
・気合
合計36780円
です!
中古部品使用しましたがディーラーでもこれくらい安く抑えられればもっと敷居は低くなるのではと思いました。
70万円オーバーの鈑金なんて普通の人の感覚だとお話しにならないかと…遺品とかで余程直したいなら別ですけどね。(以前に大好きなお爺ちゃんの遺品という事ででぐちゃぐちゃなマーチを直しましたw)
『中古部品とかどうなの?』
と思われる方もいらっしゃると思いますが、僕ら鈑金屋の使う塗料はあくまで補修塗料なので、細かい事は言いませんが新車時の塗料とは大分違うんです…。
綺麗な中古部品があるならば、僕はそっちをオススメ致します。
中古部品交換の時は、衝撃によるフレームへのダメージがない場合のみですが…。
前編・後編に渡って長くなりましたが読んで頂きありがとうございます!
次回は余りに余った保険金でナビ取付編です↓
ではまた!